レッジョ・エミリア アプローチ
三連休である講座に出席しておりました。 それは“レッジョ・エミリア アプローチ”という、イタリアの幼児教育法を学ぶものでした。
レッジョ・エミリア アプローチとは、簡単に言うと👇
《イタリア発祥の幼児教育法で、子どもの主体性を大切にし、アート活動やプロジェクト活動に力を入れているものです。
レッジョ・エミリア・アプローチを取り入れている園では、造形美術の専門教師と呼ばれるアトリエスタを配置しています。
教師たちは、プロジェクト活動を見守り、活動のドキュメンテーションを作成し、子どもたちが主体となった活動を見守るのが役目です。 基本的に保育者が口を出すことはせず、子どもたちがそれぞれの考えを話し合い、作業を進めていきます。
そういった活動の中で、自分の考えを話す大切さや、相手の考えに共感する気持ちを育み、協調性や自主性が身についていきます。
自分の考えとは違う考えを持つ人がいること、どうすれば作業が進むかなど相手のことを考える気持ちが育ちます。》
知れば知るほど、日本の教育との違いを感じます。
日本の教育の中で、レッジョ・エミリア・アプローチを実践することの難しさ・・・
アート教室においてどのように応用していけるか・・・
そう思った時に、昨年取り組んだ「高島平サイダープロジェクト」での子供たちの生き生きとした姿が思い出されました。
「高島平サイダープロジェクト」の時、子供達にたくさんアイディアを出してもらって、子供達に企画・運営を任せたら、素晴らしい結果を出してくれたこと。
大人が手助けをしなくても、子供達で協力して、自ら動いていた姿。
大人は、その活動を見守るだけでよかった。
もっと任せることもできたのかななど。
ちょっと話はそれましたが、この講座では、レッジョ・エミリア・アプローチを学び、
様々なワークを重ねます。
色・素材・物語など様々なものを感じて探究する。
感じたことを受講者同士で伝え合う。
初対面の人に対して、内側を見せることに抵抗する自分がいながら、解放する心地よさもあって。
そして、それは皆同じで、その場にいる人達とは、どんな作品でも想いでも受け入れ合うことができるようになる。
普通だったら、いきなり初対面の人に自分の内側を見せられないし、見せられる側も引いちゃう部分がありますよね。
でも、アートを通すとそれがすごくスムーズになる。
なんだかとても不思議な感覚と安心感でした。
私の文章力で全然伝えられない(泣)
これは、大人にこそ体験してほしい!!
そんなアート体験でした。
レッジョ・エミリア(レッジョ・エミリアはイタリアの地域の名前)では子供達の活動を地域全体でサポートしていく風土が確立されています。
子供達を社会を構成する一人の人間として、その尊厳を尊重し、接していく。 大人は、「教える」立場ではなく、子供達を見守り、その活動に必要な素材と環境を整えることに注力します。 すると、子供達は自ら動き出すのです。
正直、日本には足りていない部分は多くある。
もっともっとできることがある。 みんなで共通認識を持って子供達に必要なこと、子供達が求めていることに寄り添っていきたい。
自戒の意味も込めて、強くそう感じました。
さらに学びを深めて、子供達に伝えていきたい。
アート教室からどんどん広がっていって、この街に地域にそして日本に。
アートで輝く子供達が増えていったらいいなと思っています。
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